2023/06/26 10:15
お立ち寄りありがとうございます。
じめじめした梅雨がまだ少し続きそうですね。 この時期は体調管理が難しいので皆様お気を付け下さいね。
この時期は、私たち箔押職人にとっても、漆の扱いが難しい季節です。
漆は湿度があるほど、乾きが早くなります。
その乾く寸前の一番いい時に、金箔を置いていくような感じで貼っていきます。
竹箸で空気を抜きながら。 携帯電話の保護フィルムを貼る感じを思い浮かべていただくと分かりやすいのではと思います。
ただ保護フィルムと違うのは、なんといっても薄さです。 金箔は1万分の1ミリという想像しにくい薄さ。
しかもシール状になっているわけでもなく、全て漆の加減で決まると言っても過言ではありません。
一番いい瞬間を見極めるのは、職人のカンと経験によるもので、数値化できないところに魅力を感じていただけると嬉しいです。
最後に余分な金箔を払っていきます。
本金ならではの輝きです。キラキラです。 この瞬間、毎回『わぁー綺麗!』と自画自賛してしまいますが。。。
皆様に大切に持っていただけると嬉しいです。